Insight約4分で読めます

2027年の香りは、
ヒノキ

毎年秋、東京のプロモツール香り技術研究所は、翌年の香りをひとつ発表します。2027年は、ヒノキにタイムを重ねた香り。温かな木質に、爽やかな立ち上がりと静かな余韻。理由は流行ではなく、森林浴とウェルビーイングです。ホテル、スパ、オフィスがいま香りに求めているものが、そこにあります。

文・Shizenチーム出典:プロモツール(プレスリリース)2026年10月28日/プロモツール 2026年9月18日記事一覧日本語で書かれた原文です。インドネシア語版と英語版もご覧いただけます。
コンクリート壁のスタジオでヨガのポーズをとる若い女性と、そのそばに立つShizen SBA2
ヨガスタジオに置いたShizen SBA2。ウェルネス施設は2027年の香りの対象のひとつであり、木や緑の香りがもっとも自然に感じられる空間でもあります。ビジュアル:Shizen
2027年「HINOKI & THYME」の年2026年10月28日発表
4年連続毎年の香りトレンド予測ホワイトティー(2025)、アールグレイ(2026)、ヒノキ(2027)
13.9%増香り空間デザインの売上、前年同月比プロモツール、2026年8月

プロモツールは、JALをはじめとする航空会社、ホテル、化粧品会社、不動産会社、自治体の香りを手がける東京のセントテクノロジーカンパニーです。2026年8月の香り空間デザイン売上は、前年同月比13.9%増。2 その研究拠点であるさいたま市の香り技術研究所は、毎年ひとつの予測を発表しています。翌年の香りです。2025年はホワイトティー&タイム、2026年はアールグレイ&タイム。そして2026年10月28日、4年連続となる予測として発表されたのが、2027年の香り「HINOKI & THYME」でした。1

なぜヒノキなのか

「好きな香り」から、時間と空間を整える香りへ

リリースが挙げる理由は、香りに求められるものの変化です。森林浴やウェルビーイングへの関心が高まるなか、香りには嗜好性だけでなく、自然を身近に感じながら、過ごす時間や空間を心地よく整える価値が求められるようになりました。1 ヒノキが選ばれたのは、日本人になじみ深く、森林の清々しさと木の温もりをすぐに思い起こさせるからです。単なるウッディノートではなく、木々のあいだを歩く体験そのものに近い香りだといいます。1

研究の出発点はひとつの森です。森林浴発祥の地として知られる長野県木曽郡上松町の赤沢自然休養林。同社の顧問で森林浴研究の第一人者である李卿教授の指導のもと、マスター調香師の渡辺武志氏とフレグランスアナリストの西野静恵氏が、この森の木曽ヒノキに向き合ってきました。1 2027年の香りは、木曽ヒノキと青森ヒバの木質に、タイム、スコッチパイン、オリバナムを重ねた構成です。爽やかに立ち上がり、木へと移り、静かな余韻で終わります。1

「ヒノキの木質感と温かみに、タイムのハーバルな清々しさを重ね、自然とのつながりや、香りに包まれて過ごす時間の心地よさを表現しました」──渡辺武志氏
誰のための香りか

まずホテルと旅館、スパ、そしてオフィス

プロモツールは2027年の香りの対象として、ホテルや旅館、スパや入浴施設、ウェルネス施設、オフィス、住まいを挙げ、ルームスプレー、ホームフレグランス、アメニティ、ボディケアへの展開も予定しています。1 同じ構図を、Shizenはインドネシアでも見ています。木と緑の香りを選ぶのは、落ち着きと、洗剤の匂いのしない清潔感を求める空間。ロビー、スパ、クリニック、待合室です。

日本の森でヒノキの枝のあいだから差し込む陽光
ヒノキの森。2027年の香りの背景にある森林浴研究を伝える、プロモツールのリリース掲載写真。写真:プロモツール(プレスリリース)

注目したいのは順序です。まず森で研究し、次に調香し、そして毎年予測を公表して、ホテルや不動産の業界が足並みをそろえて動けるようにする。香りのトレンドは、流行からではなく、研究所と、ホテルやオフィスの担当者の要望から生まれています。

Shizenのコレクションでは

サイプレス、シダー、パイン、モミは、すでにコレクションに

ヒノキは、英語ではジャパニーズ・サイプレスと呼ばれる木です。Shizenのコレクションでは、サイプレス、シダー、パイン、モミ、グリーンバンブーといった木と森のファミリーがいくつもの香りに通っていて、その一部はロビーやスパから最も多く求められる香りでもあります。3 「HINOKI & THYME」の模倣はつくりません。Shizenが行うのは、現地調査の際に木と緑の香りを2〜3種類、貴社の空間へお持ちすることです。香りの印象は、空間の素材と温度で変わります。

貴社の空間では

インドネシアのホテル、スパ、オフィスのために

1

空間の素材に合う香りのファミリーを選ぶ

木、自然石、植物のある空間には、サイプレスやシダーなど木と緑のファミリー。大理石とガラスのロビーには、少し緑を感じる清潔な香り。スパには、より柔らかく温かい香り。正しい香りは、付け足しではなく空間の一部に感じられます。

2

定番の香りをひとつ、季節の変化をひとつ

プロモツールは年にひとつの香りを定めます。インドネシアのホテルやオフィスなら、一年を通したアイデンティティの香りをひとつ決め、年末などの季節にひとつの変化を加える。それで十分です。アイデンティティは変えません。時間帯ごとの強さは本体で設定できます。

3

カタログではなく、貴社の空間で試す

Shizenの現地調査と2〜3種類の香りの試用は、プロモツールと同じ考え方を小さく実践したものです。まず測り、それから選ぶ。300m²までのロビーやラウンジならSBA2が1台、より広いフロアには空調経由のSBA1が向いています。

Shizenのサービス

日本ブランドの香りを、月額レンタルで。

ShizenはBotanica Fragrance Japanによる日本ブランドです。五つ星ホテルに着想を得たシリーズを含む100種以上の香りをご用意し、ディフューザー本体・設置・フレグランスオイル・定期メンテナンス・機器交換を含む月額レンタルでご提供します(最低契約期間12か月)。現地調査は無料で、ご契約の義務はありません。

Portable · SBX115〜30m²月額 Rp597,000ブティック、クリニック、会議室、受付デスク
Cozy · SBA181〜200m²月額 Rp998,000レストラン、ショールーム、売り場、ジム
Prestige · SBA2201〜300m²月額 Rp1,186,000ホテルのロビー、役員室、旗艦店

料金は2026年9月時点。2,000m²までの全6プランはトップページをご覧ください。

Shizen SBA2
出典と注記

この記事の根拠

  1. プロモツール株式会社(PR TIMES), 2026年10月28日:2027年の香り「HINOKI & THYME」の発表、構成、ヒノキ選定の理由、李卿教授の指導による赤沢自然休養林での研究、調香師の氏名、対象市場と製品展開。本記事のヒノキの森の写真は同リリースより。
  2. プロモツール株式会社(PR TIMES), 2026年9月18日:2026年8月の香り空間デザイン売上が前年同月比13.9%増、顧客企業4,000社以上、ホテル・商業施設・ショールーム・オフィスからの需要。
  3. Shizenのコレクション, shizen.co.idトップページに掲載の香りの名称とノート(サイプレス、シダー、パインウッド、モミ、グリーンバンブー、グリーンティー)。ヒノキはChamaecyparis obtusaの和名です。
  4. Shizenは、本記事で言及した企業・媒体・研究者のいずれとも提携関係にありません。出典として記載しています。
  5. 香りの効果は、空間の広さ、濃度、香りの種類によって変わります。そのためShizenでは、必ず現地調査と2〜3種類の香りの試用から始めます。